エネルギー施設 保守点検事業

エネルギー施設保守点検

地下タンク

地下タンクの一例

危険物施設において発生する火災、漏えいなどの事故は、施設の周囲にまで拡大する大きな災害になる恐れがあり、人命や財産に大きな被害を与えるばかりでなく、環境汚染など周囲に多大な影響を与えることになります。

施設の異常を早期に発見し、被害を最小限に留めるためには、日常点検はもちろん、「定期点検」を適正に実施することが重要です。

地下タンク漏洩検査

消防法により原則1 年に1 回以上定期点検義務づけられています。

消防法第14 条の3 の2 では、定期点検の必要な施設の所有者等は、その施設を定期に点検し、点検記録を作成し、一定期間これを保存することを義務付けております。そのなかでも、目視点検では確認することのできない「漏えいの有無」については「点検の方法に関する知識及び技能を有する者」が実施することが求められています。

これに反し、点検を実施せず、虚偽の点検記録を作成し又は点検記録を保存しなかった場合には、罰則が適用されることもあります。

点検を実施しない場合

  • 許可の取消又は使用停止命令
  • 命令内容の公示

点検記録を作成せず虚偽の点検記録を作成し、又は点検記録を保存しなかった場合

  • 30万円以下の罰金
  • 拘留
検査のようす

検査風景

検査風景

検査風景

検査風景

 

対象となる施設

  • 病院、学校、官公庁など公共施設の発電機用地下タンク、空調用地下タンク及び埋設配管
  • ホテル・温泉施設などのボイラー用地下タンク及び埋設配管
  • ガソリンスタンドの地下タンク及び埋設配管
  • 運送会社など各種施設の自家用給油取扱所の地下タンク及び埋設配管
  • 工場内の各種貯蔵タンク

点検方法

ガス加圧法 / 微加圧法 / 微減圧法 / 聴音漏洩試験 / 水位変動試験 / エアチェッカー等

 

タンク清掃

タンク清掃

定期的にタンク清掃することにより、
タンク本体の劣化を防止することはもちろん、 燃料を使用する発電機、
空調設備、給湯設備などの機器をも劣化から守ることができます。

なぜタンク清掃が必要か?

  • 結露や雨水などの水分がタンク底部に溜まり、腐食し、油が流出する危険防止
  • 錆、スラッジ(油、水の汚泥)が溜まり、発電機やボイラー等が故障する危険防止
  • 油・水の混油販売防止

タンク清掃方法

  • タンク内部の残油を抜き取り、作業員がタンク内部に侵入し、綺麗に拭き上げます
  • タンク内部に侵入するマンホールがない場合は、専用の循環式清掃機で濾過し、 サビ、水を除去します
清掃のようす

屋外タンク清掃 施工中

屋外タンク清掃 施工中

屋外タンク清掃 施工後

屋外タンク清掃 施工後

地下タンク清掃 施工中

地下タンク清掃 施工中

地下タンク清掃 施工後

地下タンク清掃 施工後

 

配管工事

配管工事

危険物施設における配管工事は、使用する部材、埋設方法、腐食防止の方法に諸条件があり、 担当消防署への危険物施設変更許可申請等消防手続きが必要になるなど、専門知識が必要 になるので、当社に任せて頂けると安心です。

各種消防手続き

危険物施設の設置、休止、廃止などその場に応じた、設置許可申請、休止届、廃止届などの 消防手続きが必要です。
当社に任せて頂けると、必要な消防手続きを代行します。

 

危険物施設の事故実例

年月事故現場損害見積額概   要
平成26年1月給油取扱所 1,417万円灯油計量器の埋設給油管の腐食により灯油が約55リットル河川に流出したもの
平成26年7月給油取扱所 2,000万円埋設配管から軽油が流出したもの。経年劣化及び迷走電流により腐食し、腐食孔が発生したと推定される。
平成27年3月地下タンク貯蔵所 1,903万円埋設配管が腐食し、工場敷地外北側にある側溝に重油が漏えいしたもの
平成27年4月地下タンク貯蔵所 3,150万円畑に油が流出しているとの指摘があり発覚したもの。サクション管及び送曲管の埋設部が「漏れ点検」により加圧不能状態であったことから運転を中止した。漏えい量は不明